Cardinali / カルディナ―リ
Italia Emilia-Romagna
L’Azienda Familiare (家族経営のカンティーナ)
ポー川を背にし、崖や石灰岩が特徴的なピアチェンツァの東端、コッリ・ピアチェンティーニのアルダ渓谷の丘を登ったところにカルディナーリはあります。中世の古城の街Castell’Arquato(カステッラルクァート)をさらに登った丘にカルディナーリ家が所有する、森に囲まれた一続きの畑 Montepascolo(モンテパスコーロ(10ha))が現れます。
カルディナーリは、私(Laura ローラ)の父と母が1970年代に始め、1996年に娘達に引き継がれました。何世紀にも渡って行われてきた、この地域伝統のワイン造りをあきらめることなく続けています。
植樹の仕方、葡萄の選択、ワインを市場に送り出す際の心配りなど、すべての足跡がワインに刻まれます。私たちは、また、ワインにこの土地の歴史さえ詰められるようにと努力しています。
太陽の恩恵を受けとめる東西に伸びた粘土質の土壌と向き合い、環境に配慮しながら、伝統と同時に現在の感覚を持ち、作業を進めています。醸造プロセスでは、要素の詰まった葡萄がゆっくりと洗練されたワインへと変化してゆくように静かに見守っています。
ワインは、この土地の色、香り、味わい、天候、土壌、食べ物、ワイン文化を伝える理想的な手段であると、私たちは信じています。
カルディナーリの畑は、70年代には8ヘクタールでした。開けた丘に位置し、ゆるやかなスロープがあることで朝から晩まで太陽の恩恵を受けることができる特別な畑を手入れし、さらに理想の質を求めてきました。畑には昔から植えられていた品種を柱に、バルベーラ、ボナルダ、マルヴァジーア、モスカート・オルトゥルゴそしてカベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネ、ソーヴィニョン、マルサンヌ、トレッビアーノが植わっています。
〈畑〉
1997年から、より自然に配慮した葡萄づくりを行っています。伝統的に処方されてきた銅と硫黄は必要であれば使います。剪定、畝に緑を植える作業、間引き、そして収穫。収穫された葡萄は、遅くとも15分後にはセラーに運び込まれます。醸造時は、注意深く見守りながら、年によって違う特徴に合わせて、作業を進めてゆきます。
畑の広さ: 10 ha
(内7haから葡萄を生産)
仕立て: Guyot semplice
土壌:粘土砂質
品種
白品種: Malvasia, Ortrugo, Marsanne, Trebbiano, Sauvignon, Moscato.
赤品種: Barbera, Bonarda, Cabernet Sauvignon.
畝間の緑 : 畝間に草を生やすことで土地の流出を防ぎ、微生物豊かな土壌を守っています。その効果は、もちろんワインの要素となって現れてきます。
剪定 : 冬に行う剪定では枝を1本だけ残します。春には、芽の数を制限し、収量を抑え、葡萄に大地の要素を込めてゆきます。
収穫 : 味見や分析を行った後、熟した葡萄を手摘みで小さなかごに収穫してゆきます。15〜20分後には全房発酵へ移っています。
〈セラー〉
2000年に地下を改修し、理想的なセラー環境を整えました。葡萄畑から醸造まで一貫した哲学を貫くため、また食品の安全を守るため、作業環境およびワインの保管環境は美しく快適です。
醸造 : 二酸化硫黄の使用をゼロ~最小限に抑え、天然酵母で発酵。ワインのタイプや年によって、途中経過は異なる。
インポーター:W