Rall Red / ラール・レッド 2019
醸造方法
【土壌】シラー:頁岩、グルナッシュ:砂質
【全房使用率】100%
【発酵】3~5日後に野生酵母による自然発酵が始まり、最初の1週間は1日に2回優しくバトナージュを行い、その後は果帽が乾燥しないよう数日に1回行い、合計で3か月くらいかけ、バスケットプレスを行う。
【熟成】2年目のフレンチオーク樽にて12カ月間(果実味を残すため例年より短い)、さらに瓶熟成を半年以上。
ワイン情報
非常にドライなスワートランドの地で、敢えてフレッシュでデリケートな赤ワインを造ることを目標に掲げて醸された、ドノヴァンの真骨頂と言える渾身のキュヴェで、新樽を使わず、熟した茎を入れることでストラクチャーとフレッシュ感の両方兼ね備えており、今ヴィンテージはこれまでで最も「ローヌらしい」と高く評価されています。
今ヴィンテージからラベルデザインがエレガントな印象の「エヴァ」シリーズと同じ光沢のあるタイプになりました。
土のニュアンスとダーク系ベリーのトップノートに続き、赤やパープル、黒色系の果実、ハーブ、ブラックペッパーなどのスパイスの香りが感じられアロマは非常に多様で、僅かにタールのニュアンスがさらに奥行きを与えています。
味わいはフルボディながらフレッシュな酸があり、滑らかでシルキーなタンニンが、アロマに感じられた風味と見事に溶け合い、口中で深みを増しながら表情を変え、飲む人を魅了していきます。
果実由来の糖分があり、シスト土壌由来のミネラル感があり、熟成の可能性を感じます。
滑らかな舌触りとドライなフィニッシュが長く続き、ドラマチックでパワフルな印象です。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
南アフリカにおけるカルトワインのメッカ、スワートランドにおいて、南アフリカを代表するワインメイカーであるドノヴァン・ラール氏により、2008年に設立されたブティック・ワイナリーです。
限りなく古い畑のブドウのみを使用し、栽培から醸造過程におて極限まで手造りで行う、ユニークかつ極上のワインを少量のみ造っています。
年間生産本数は僅か6000本で、その多くが国内のレストランによって買い占められてしまうため、世界中の愛好家垂涎のキュヴェが揃います。
ワイナリーは内陸に位置し、夏は日中は40度を超える酷暑で、突風と言えるような強烈な山からの吹き下ろしを浴び、夜間は非常に冷え込む寒暖差の激しい過酷な畑からは、実に生命力にあふれた極上のブドウが育まれ、それらはドノヴァンの手によって繊細で繊細でエレガントなワインへと仕上がります。
Tim Atkin MW, SA Special Report でも常に最上級の1級に格付けされていますが、有名なワインガイド誌のインタビューで、「もうサディだけの時代じゃない」と豪語したドノヴァンのワインをどうぞお楽しみください。
畑
スワートランドやステレンボッシュのブドウ栽培家と密接に仕事をし、適切に熟してバランスの取れた果実を確保することを大切にしています。
彼にとって畑の選択において最も大切な要素は、土壌と樹齢であり、また彼のポリシーである不干渉主義でワインを造るに当たって最も大切なのは、収量が少なく成長バランスが良いブドウを選ぶことです。
こうしたブドウは、補酸もせず、天然酵母のみ使用して造られます。
醸造
《白》
小さなバスケット・プレスで全房のままプレスし、最小限の澱とともに樽にて野生酵母による自然発酵。
熟成はおよそ10か月間で、ブレンドし、瓶詰。
《赤》
全房のまま抽出は最小限に留め、果皮とともに2か月静置し、その後、白ワインと同じバスケット・プレスでプレスし、古いフレンチオーク樽にて22か月間熟成させ、ブレンドして瓶詰。
(インポーター様資料より)
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