A Bout / ア・ブー 2019

自然派ワイン

醸造方法

全房のままの葡萄を12日間のマセラシオン・カルボニック。
最初にグラスファイバー製タンク、アルコール発酵の最後とマロラクティック発酵後は木樽を使用。
古樽にて8カ月間熟成後、グラスファイバー製タンクにて2カ月間の熟成。
SO2無添加

ワイン情報

非常に希少なアブリューという品種を100%使用したワイン。
(オリジナルは南西地方。果肉も真っ黒でガメイへの補助品種としてロワールでも栽培されている。)
ワイン名はアブリューの頭文字を取って付けたものです。(Abouriou ⇒ A bout)
ブドウの品種「A Bout」を使った言葉遊びで、誰も知らないセパージュを思い出そうとすることと、収穫の最後に回収され、エネルギーがOUTになるからです。
貴重な品種の味わいを発見できる素晴らしいワインです。

微かに濁りのあるルビーレッド。
バニラビーンズやモカのような妖艶な樽のニュアンスがたまりません。
熟したラズベリー、ドライ・クランベリーなどなどの落ち着いた赤い果実味。
スーボワの要素もあり、非常に複雑味があります。
シナモンなどの緻密なスパイスや、リッチなタンニンがすっかり溶け込んでいます。
味わいは香りとは裏腹にフレッシュ感もあり、ふくよかな酸が喉の奥に感じられます。
ローストコーヒーのようなニュアンスや、やや熟成感のあるアフターが長く続きます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

2014年にロワール・アンジュ地区の近く、ウドン村に誕生した新しいドメーヌがこの「ル・レザン・ア・プリュム」。
当主のジャック・フェヴリエはブルターニュ出身で、アンリ・ミランのワインを飲んだ時にその味わいに衝撃を受け、自然派ワインを意識し始めます。
その後飲食店サービスの専門学校に入校し、ソムリエを目指します。
ソムリエの資格を取得後は名だたるレストランで働き、ロンドンではアラン・デュカスの元でも働きました。
しかし彼はソムリエとして活躍していくと同時に、徐々に葡萄の栽培やワイン造りの魅力にも引きずりこまれていくのです。
初めて畑で働いたのはロアールのアンジュ地方での収穫の手伝いで、同時にジャン・クリストッフ・ガルニエのところにも見学に行くなど、さらに葡萄造りの道に魅力を感じていきます。
そのあとアルザス地方へ奥さん(ジュリー)のために引っ越しをし、アルザスでもパトリック・メイエやジェラール・シュレールなど、色々な蔵元で手伝いや研修をしました。
その後ロワールに移り、2011年には醸造学校に入校。完全にワイン造りの道を進む事を決意します。
ロワールではメゾン・ブリュレのポール・ジレの元で醸造を習い、ノエラ・モランタンの元でも様々な事を学びました。
そして遂に、故郷のブルターニュから近いこともあってアンジュの近くのウドン村に移住し自身のドメーヌを設立しました。
ドメーヌの名前はル・レザン・ア・プリュム。
レザンは「葡萄」、プリュムは「羽」という意味で、奥さんのジュリーが新聞記者でもあり、ワインについていろいろな記事を書くことから、プリュムは羽(羽ばたく葡萄)でもあり、万年筆(昔の万年筆は鳥の羽だった為)という意味も込めてその名前にしました。
彼の好きな醸造元はセネシャリエールのマルク・ペノ、エルヴェ・スオー、ノエラ・モランタン、アンリ・ミラン、アルザスのブルーノ・シュラーなどで、それを現すかのように、彼のワイン美学はフィネス、上品さ、緊張感、キリっとしてミネラル感たっぷりの味わいを表現する事にあります。
2014年が初ヴィンテージですが、その最初の年から多くの関係者が彼のワインの可能性を強く感じ、瞬く間にレストランやワインショップで注目を集める存在になっています。

(インポーター様資料より)

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