Costa di Lá / ​コスタ・ディ・ラ​

Italia Veneto / イタリア ヴェネト

コスタディラ(現地の方言で「あの丘」の意)は、エルネスト・カッテル氏らが始めた蔵元。
1950年代前半、急勾配斜面に位置する彼らの畑は、プロセッコ生産用のブドウの栽培に最も適した畑であることで知られていたが、地元農民は容易な労働とより良い収入を求めて同畑を手放した為、長期に渡り置き去りにされてしまう。
1980年代後半、その畑はドイツのヒッピー・コミュニティにより買い取られるものの、農作業は行われず、その後再び放置されることとなる。
畑の存在を知った当初から彼はその偉大なポテンシャルを感じとり、2006年に畑を取得、その再生に取り掛かる。
長期間放置された為、鬱蒼としたかん木が茂っていたが、ヤギによる除木、その糞による堆肥散布という有機的手法が採られ、その後のブドウ栽培にも自然農法が採用されている。
エルネストは、コルフォンドと呼ばれる昔ながらのフリッツァンテを世に知らしめた功労者の一人で、惜しまれつつも2018年7月に他界。
現在はもう一人の主要メンバーであったミケーレが中心となってワイン造りを行っている。

彼らのフリッツァンテはIGTの白としてリリースされているが、そのスタイルはかつて存在した昔ながらのプロセッコそのものである。
コスタ・ディ・ラの造る伝統的プロセッコを模したワインは、パーティフィズと化した現代のプロセッコとは異なり、コルフォンドと呼ばれ、酵母添加や澱引きを伴わない瓶内二次発酵方式により造られる。
この伝統的方式にて造られたプロセッコは「プロセッコ・コル・フォンド」と呼ばれ、二次発酵を担った酵母(残糖ゼロ)は瓶底に沈殿した状態で留まり、プロセッコに更なるアロマを加える。

現在、海抜280m、330m、450mの3つの畑からそれぞれワインが生産されており、2012年からは別区画でレフォスコとメルローを用いた赤の生産も開始している。
コスタ・ディ・ラの哲学は、単に自然回帰することではなく、人間の営みと自然の関係を維持しつつ、ワインが不可欠な伝統的食文化に留まることであり、彼等の言う「アルティコルトゥーラ」という言葉に集約される。

インポーター:37ワインズ

ピックアップ記事

関連記事一覧