L’oiseau ( ロワゾー)

優しい山吹色の外壁と看板を照らす灯り、石のタイルや木材の組み合わせが心地よい外観。店先にはワインのボトルがずらり。

お江戸のエスプリ  
上質な焼き鳥と自然な造りのワイン@日本橋蠣殻町

かつて江戸の商業地として栄え、今も随所に風情が残る日本橋は蠣殻町、そこに佇む小粋な焼き鳥店『ロワゾー』は、ミシュランレストランガイド、ピブグルマンに2021年から2年連続で掲載されている実力店だ。「東京で自然派のワインをするのにやきとりだと面白そうだと、思ってはじめただけで…」と実直で言葉控えめなロワゾー店主、内海さんに話を伺った。

店名のロワゾーはフランス語で『鳥』
職人気質の店主が調理する味わい深い焼き鳥

ロワゾーでは天城の山間で美味しい水を飲み、土地の名産の山葵の葉茎、豆乳、米など厳選された餌を食べて育った平飼いで飼育される天城軍鶏を使用している。しっかりとした温度管理のもと、この天城軍鶏の丸鶏を一週間以上寝かし旨味を引き出す。焼き鳥は備長炭の炭火でじっくりと調理する。

肝の山椒醤油煮
貴重とされる白肝を中心に使い、和歌山の醤油と山椒で長時間低温調理された山椒醤油煮は芳醇で滋味深い味わいで逸品。焼き鳥だけではなく、ワインや酒に寄りそう前菜や絶妙な調理法の鳥料理などのつまみを気軽に楽しめるのもこの店の醍醐味だ。

前菜五種盛り合わせ
他にも地鶏のテリーヌやレバーパテなど焼き鳥を待つ間の一品も充実している。

なぜ自然派のワインなのか?

「お店を始める何年も前、赤坂の飲み屋で、当時まだビオワインぐらいの呼ばれ方だった自然派ワインと出逢い、美味しさに開眼、身体にも優しくて、自分が口にするワインもどんどん自然にそっち方面に寄っていきました」そう語ると、今のお気に入りのボトルをセラーから出してきてくれた。

写真 左 )
LES CAILLOUX du PARADIS/ レカイユ・パラディー
Cuvée des Etourneaux キュヴェ・デ・ゼトゥルノー ガメイ
今回ピックアップしていただいたレカイユ・パラディーのムクドリという意味のエトゥルノーというワイン。樹齢40年の古木のぶどうから造られる赤ワイン。グラスの中で香りが開いていくのをゆっくり楽しめる、熟成のポテンシャルもあるガメイ。「パラディは赤が、特にピノ・ノワールとガメイが味わい深い」

写真 右 )
Gerard Schueller et Fils/ ジェラール・シュレール・エ・フィス
Gewurztraminer-Bildstoedkle ゲヴェルツトラミネール・ビルステゥックレ
「シュレールのワインは冒険!いろんな意味で冒険心をくすぐられんですよ」
何かを思い出したように挑戦的な笑みを浮かべる。内海さんが強く想いを寄せる生産者のひとりのようだ。

食材、料理、ワイン、店主内海さんの美学

「ぶどうの栽培や畑、醸造とかそういったことや、食材のあり方とかも、ゴリゴリに究極追求というより、なるべく身体にも環境にも優しいものを自然に選んで提供したい」

野菜と果物はビオディナミ農法で育てるという日本ではまだ珍しい取り組みを長年続けている群馬県赤城山のしのぶ農園さんから、葉物やハーブは有機栽培をしている石川県のあんがとう農園さんから、それぞれ直接旬な食材を農家さんから取り寄せているとのことだった。なるべくどころかかなり拘りの料理人の一面を見せてくれた。

普段は黙々と炭火を起こして鳥を焼き、あまり多くは語らない店主の内海さん、ロワゾーという舞台で表現をしたい哲学やワインに対しての熱い想いを垣間見た。

店主 内海晋作
20歳の頃にフランスはブルゴーニュ地方のボーヌ、南西地方と修行を積み、帰国後、都内のフレンチ料理、スペイン料理、和食、関西の焼き鳥屋などで働き経験を積む。2018年、日本橋は蠣殻町に自然派ワインと絶品の焼き鳥が楽しめる店、ロワゾーをオープン。

テーブル席の他に、ひとり呑みもできるカウンターもある店内、居心地のよさも魅力


ロワゾー(Lʼ oiseau)

住所 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-24-4
   井川ビル 1F
電話番号 050-5595-9346
営業時間 17:00 ~ 24:00(L.O.23:00)
定休日 不定休

https://www.loiseau-tokyo.com/access.html
https://www.instagram.com/loiseaaaau/

※ 本記事に掲載されたお店の情報は、取材を行った(2022 年 2 月)のものです。
※ 電話番号、営業時間、定休日、メニューなど、店舗情報についての最新の情報は店舗にご確認ください。
特に昨今の東京都の要請や社会情勢により、営業時間が大幅に変更になっている場合がございます。

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