Marto Weiss / マルト・ヴァイス 2021

自然派ワイン

醸造方法

7品種を9月中旬収穫。
21年はとても冷涼な年であったため温暖な年は2週間程の醸しを1ヵ月行いプレスし、フードルで12ヵ月発酵・熟成。
瓶詰め前にアッサンブラージュ。
6,000本限定

ワイン情報

マルティン曰く、ラインヘッセンはモーゼルなど他のドイツの産地のような特徴的な品種がない場所。
それゆえにこのフラッグシップキュヴェは品種をブレンドすることでフロンハイムの土地の味を表現しているそう。
2021年は寒く、雨の多かった年。
収穫は10月末~11月になり一部のブドウには貴腐がついたそう。
貴腐のついたブドウを一緒に醸造することはチャレンジングな面もあったようですが、ネガティブさを感じさせない素晴らしい仕上がりです。
彼のセンスの良さ、そして畑に真摯に向き合う姿勢を感じることができます。
20年は揮発酸が目立って感じられましたが、21年は醸造のアプローチを変えており今回はバランスが取れています。
また醸しのニュアンスが昨年よりやや強く感じます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ドイツナチュラルワインの若き旗手マルトの無農薬無添加の極み

ラインヘッセン地方のマルティン・ヴェルナー氏は1993年生まれ。
ヴェルナー家は代々ブドウ造りを生業にしており、祖父の代まではスパークリングワイン用に全てのブドウを売っておりました。
マルティンの父の代から自社ブドウを使った醸造を開始。
男3人兄弟の次男坊のマルティンの父親は寡黙で厳格な昔気質、幼少の頃から厳しく育てられました。

在学中の10代は、ギターやドラム、ペインティングなど音楽やアートが大好きで、さらに数学も得意だった彼は自由な発想を形にしたいと建築家になる思いをもっていたそうです。
ところが卒業前に、父親から知人のワイナリーの収穫の手伝いに派遣され、大きく人生と考えを方向転換します。
自らに『ヴィニュロンのDNAが宿っている』ことに気付いた彼は、卒業後は様々なワイナリーで研修生として働きワイン造りの勉強を開始、2015年にはオーストリアのナチュラルワインの造り手グートオッガウ、2016年はフランスのマタッサで学びます。
そんな折、父親が病気で倒れてしまい、2016年秋、マタッサでの収穫終了後、彼は実家に戻ります。
そして父の持つ7haの畑のうち3haを自分のタイミングで収穫し、2016VTGより初めて自らのワイン造りを開始。
(マルトワインシリーズの誕生です。マルトとは彼のニックネームです)

これを契機に実家の畑の一部を正式に譲り受け、自らの修行で得た知識を元にブドウ造り・ワイン造りを開始。
彼が目指すのは無農薬の畑でのブドウ造りと自然酵母での発酵と酸化防止剤無添加のナチュラルワイン。
ナチュラルで透明感ある味わいをベースに、軽やかさと複雑さを兼ね備えたワインが彼の目指す基本スタイルです。
ゆくゆくはクラシカルなスタイルのリースリングを造ることを視野に入れながらも、まだまだ若いので今は自由な発想でリスクに挑戦していきたいと語ります。
2016年の初VTGに父から譲りうけた畑は、現在計4.5haまで引き継いでおります。
譲り受けた区画は、標高300mの小高い丘まるごと360度をぐるりと囲むようにブドウが植えられており、
北側の斜面はWURZER(ビュルツァー)、FABER(ファーバー)、BACCHUS(バッカス)、MULLER-THURGAU(ミュラートゥルガウ)、SYLVANER(シルヴァーナー)、SCHEUREBE(ショイレーベ)が混色で植えられており、土壌は小石混じりの砂岩土壌です。
南側の斜面がRIESLING(リースリング)の単一畑となっています。
現在、父と三男が実家でマルティンを手伝っており、長男の兄は別のワイナリーで研修中。
将来は兄も実家に戻る予定で、男4人で実家すべての畑を無農薬に変え、ますますナチュラルワインに傾倒していくと夢を語るマルティン。
協力を惜しまず自由に畑・ワイン造りに挑戦させてくれる父に感謝してもしきれないと語るマルティン、ワイン造りで自らの発想を具現化する若い芸術家の今後に期待が高まります。

(インポーター様資料より)

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