Cyril Zangs / シリル・ザンク
France Normandy / フランス ノルマンディー
「シードルのスペシャリスト」
Caen(カーン)の東 約40km、カルヴァドス県 Lisieux(リジュー)に程近い村に本拠地を持つ Cyril Zangs(シリル・ザンク)。
〈果実〉
シリル・ザンクの果樹園では、甘味・苦甘味・苦味・ほんのりとした酸味やすっぱさ・・・、それぞれ固有の風味を持った15種ものリンゴが育てられています。樹齢15~60年のリンゴの樹になった果実は、10月初旬~12月中旬ころ、ちょうど熟したときに収穫されます。地面にはカンバスシートが敷かれ、果実を痛めないように、そして清潔さを保って収穫します。リンゴは、品種ごとに分けられ、最大25kgまで入る網の袋に入れて蔵に運ばれます。蔵では、約6週間ほど、さらに熟す期間が設けられます。その後、味わいのベスト・バランスを生み出すように果実を分け、次の工程=リンゴをすりつぶす工程に移ります。
〈醸造工程〉
グラインダーでリンゴを細かい粉末状にした後、木製プレスで圧搾します。得られる琥珀色のリンゴ果汁は、密度1057~1065。それからステンレススチールタンク内で天然酵母によって発酵が始まります。数回の澱引きを行い、5,6ヶ月経った後、シードルは、フィルターなし・最大でも20mg/lのSO2量でビン詰めされます。そして発泡性が出てくるまで2,3ヶ月水平に寝かせて保管されます。
〈ボトルの最終作業〉
その後、ボトルは、ピュピートルで数週間ルミアージュ(瓶を少しずつ回して、繊細な風味や泡を整えつつ、澱をビンの口元に集める作業)を経て、デゴルジュマン(抜栓し澱を飛ばす作業)に移ります。
デゴルジュマンで減った分は、同じときにデゴルジュされた同一のシードルが加えられます。その他の添加物は全く用いません。
そしてシードルのボトルは、再び王冠でフタをされ、洗浄・ラベル貼りを経て完成品となります。あとは適温(少しだけ冷やし目)で、食中酒またはアペリティフとして、このヴィンテージのシードルを開けるだけです! Santé!!
インポーター:W