Rose Cotes du Rhone / ロゼ コート・デュ・ローヌ 2020
醸造方法
土壌:粘土石灰質
すべて手摘み収穫、100%除梗して破砕せず品種ごとに圧搾後、35hlのタンクで全て混醸。
7日間の醸し。直接圧搾によるロゼ。ピジャアージュせず。
コンクリートタンクで9か月熟成。
瓶詰め前にSO2を1g/hl添加する
クロージャー:コルク
認証:Euro leaf
ワイン情報
フレッシュさがあるので決して重たさがない、洗練された味わいが楽しめる。
是非食事とともに楽しんでいただきたいロゼワインです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
1974年、ピエール・ジョリー氏が、7haの農場を入手しぶどう畑、オリーブ畑、 そしてアプリコット栽培を開始したのが蔵の始まり。
ピエール氏はもう既にこの時から「環境保全」を念頭に置いた農業をはじめました。
その為、1979年に有機農法の認証団体「ナチュール・エ・プログレ」に認証されます。
この頃はやっとブドウ栽培以外の一般の農業分野で「ビオロジック」が注目しはじめた時期であり、同社は現在世界的注目を集める「自然派ワイン」の先駆者的な生産者と言えます。
ちなみに、自然派ワインの教祖的存在であるニコラ・ジョリー氏が「ビオディナミ」でのワイン生産を始めたのは1980年。
現在「ナチュール・エ・プログレ」に続き、近年人気が高まったビオロジック認証団体「エコセール」にも認定されています。
開始当初より「自然派栽培」を続けている大きな理由は『自然を大事にして、土壌の風味を出すため・・・』と語る当主は、その当時より“コート デュ ローヌ”らしさを求めていたとても先進的なブドウ栽培者と言えるでしょう。
1980年代に入るとアプリコットの生産を徐々に止め、ブドウ栽培専科へと移っていきました。
しかし、栽培・収穫したブドウは、共同組合に運んでおり、自らワイン醸造は行っていませんでした。
息子(アントワンヌ)が蔵の仕事を手伝うようになった1999年、所有する畑の面積も20haを超えた事を機にDOMAINE(栽培・醸造家)として独立しました。
独立当初は資金的に困難だったため、友人のワイナリーから設備を借りながらのスタートでした。
しかしDOMAINEとしての独立は、アントワンヌ氏の「夢実現」の第一歩です。
アントワンヌ氏は自らのワイン造りを志して、ボーヌの農業学校で勉強した後「環境保全」や「水質管理」について学び、「自然を尊重した農業」を目指しながら、1年を通したブドウ栽培と醸造の経験を積みました。
アントワンヌ氏曰く
「畑仕事から始まり瓶詰めまでの全ての作業は、テロワールの自然な味わいをより多く表現するための”手助け”であるべき」と語ります。
実に謙虚で誠実なワイン造りに、頭が下がる思いです。
その後、ヤン・ロエル氏を醸造 コンサルタントに迎え入れ(※注)、更なる進歩を求めています。
ヤン・ロエル(Yann Rohel)氏
ディジョン醸造学校にて、フィリップ・パカレ氏などと一緒に学び、その後 コート・ド・プロヴァンスのドメーヌ・ドラゴンの責任者として、初めて酸化防止剤を使用せず醸造を行う。
2000年からは、醸造コンサルティングとして、マルセル・リショー、ギィ・ジュリアン、マス・フラキエなどの醸造指導を行ってきました。
そして、2004年にヴェヌメンティス(ネゴシアン)を設立いたしました。
注:現在(2009年)は、ヤンノエル氏とのコンサルタント契約はしていません
≪ブドウ栽培と醸造の特徴≫
畑はプロヴァンスとアルプス山脈を結ぶ線上に位置しています。
およそ18ヘクタールの畑は標高300m~450mに位置し、冷涼な丘陵でありながら太陽の恵みがあります。
粘土石灰質土壌が多いですが、それぞれ泥灰土、沖積土、砂・砂利と異なり多種・多様な地質で構成されています。
この土壌の多様性がワインに複雑さと独創性を与えてくれるのです。
畑は30年以上、有機栽培を続けており、化学肥料は一切与えていません。
除草剤も使わず、自分たちで鋤き返し、耕作を行うことで、ブドウの根が地中深くまで張ることが出来るのです。
自然の産物ですから、年により平均収穫量は30から40hl/haと異なります。
収穫は選果しながらの手摘みで、房がつぶれないようにプラスチックケースに入れて運搬。
蔵に着いてからさらに選果作業を行います。
申し分ない健全なブドウのおかげで自然なワイン造りが可能となるのです。
醸造においては、SO2を含め一切他のものを添加しません。
アルコール発酵の前に冷却し、低温でゆっくりと発酵。酵母は天然酵母を使用しています。
濾過、清澄作業はせずに熟成中に自然にまかせます。
瓶詰め前に、ワインの働き方と時期に応じてSO2を10~15mg添加、もしくはサン・スフル(無添加)。
●品種とテロワール
『丘陵の爽やかな風、南仏の太陽、そして粘土石灰質のテロワールとの相性は抜群!
骨格がしっかりとしているワインが出来上がります!そして砂質の土壌では繊細なタンニンが特徴としたワインが造れます。
もう一つ僕が最も気をつけている点は収穫量です。
収穫量はテロワールの特徴を表し、高ければ高いほど土壌の特徴は消えてしまいます。
テロワールの特徴が最も現れやすい品種はまさにグルナッシュでしょう。』
『僕にとって”やる気”と”意志”が最も重要。
“ナチュラルで品質の良いこと”、そして”テロワールとブドウが最大限に引き出されているワインを造る”という思いが大切です。
そう思っていると、自然と畑での作業は入念になるはず。収穫時期、一番健全で綺麗なブドウを収穫する事が大事。
僕達はなるべくテロワールとヴィンテージの特徴を引き出そうと思っています。
一年一年と時は流れていきますが、二度と同じ年は来ないんだから。
畑から瓶内まで、真実そのままのワインを造ることが僕の今後の目標です。』
(インポーター様資料より)
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