自然派ワイン初心者にもわかる!泡のふたつの世界
最近よく耳にする「ペットナット(Pét-Nat)」。
見た目はちょっと濁ってるし、シャンパンみたいに泡があって、でも王冠で栓されていたりして…。
「シャンパンとどう違うの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなペットナットとシャンパンの違いを、
初心者の方にもわかりやすく解説します🍾
どっちも“泡”だけど、つくり方が違う!
| ペットナット | シャンパン | |
|---|---|---|
| 発酵回数 | 1回(途中で瓶詰め) | 2回(瓶内二次発酵) |
| 製法 | アンセストラル方式 | トラディショナル方式 |
| 泡の印象 | やさしい、自然 | 繊細で高級感 |
| 見た目 | 濁っていることが多い | クリアで透明感がある |
| 栓のタイプ | 王冠が多い(ビールみたい) | コルク+ワイヤーでしっかり |
ペットナットとは?
フレッシュで自然派、ナチュラルワインの人気者!
ペットナットは、フランス語の「Pétillant Naturel(ペティヤン・ナチュレル)」の略で、「自然な発泡」という意味。
製法は「アンセストラル方式」と呼ばれるもので、
発酵の途中(=ぶどう果汁がワインになりかけている段階)で瓶に詰め、そのまま瓶の中で発酵を続けてガスを閉じ込めるというものです。
アンセストラル方式とは?
昔ながらの発泡ワインの造り方で、発酵は1回だけ。
自然に生まれたガスを逃がさず、そのまま瓶に残します。
特徴としては:
- 泡がやさしい、自然な口当たり
- 酵母の濁りが残ることもあり、見た目も個性的
- 栓が王冠だったり、少し抜けやすいものも
ナチュラルワインらしい“おおらかさ”と“果実感”を楽しめる泡です
シャンパンとは?
手間ひまかけた高級スパークリングの王様
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で、
法律で定められた方法とぶどうを使って造られたスパークリングワインのこと。
製法は「トラディショナル方式(=瓶内二次発酵)」。
トラディショナル方式とは?
一度ワインを完成させた後、もう一度酵母と糖を加えて瓶の中で再発酵。
この再発酵によってきめ細かい泡が生まれます。
特徴としては:
- 非常に繊細でエレガントな泡立ち
- 熟成による香ばしさや深みのある味わい
- 高級感のあるラベルや重厚なボトル
「お祝い」といえばやっぱりシャンパンですよね
どっちが上?ではなく「どっちを楽しむか」
大事なのは、どちらが上・下ということではなく、それぞれに魅力があるということ。
- カジュアルに自然派を楽しみたい → ペットナット
- 特別な日を上品に祝いたい → シャンパン
というように、シーンや気分によって選ぶのが正解です
バーやショップでの会話ネタにも!
- 「ペットナットって濁ってるのもあるんですね。酵母のせいですか?」
- 「シャンパンとはまた違ったナチュラルさがあって、面白いですね」
- 「これはアンセストラル方式ですか?」
こんな一言を添えると、ワインバーのカウンターでも話が弾みます!
まとめ:泡の世界もナチュラルは奥深い!
| 特徴 | ペットナット | シャンパン |
|---|---|---|
| 製法 | アンセストラル方式(発酵1回) | トラディショナル方式(発酵2回) |
| 泡 | やさしくナチュラル | 繊細で持続性がある |
| 味わい | 果実味たっぷり、フレッシュ | 熟成感、奥行きのある味わい |
| 雰囲気 | カジュアル&自然派 | エレガント&クラシック |
どちらの泡も、知れば知るほど楽しみが広がる世界です。
次にワインを選ぶときは、ぜひラベルだけでなく製法にも注目してみてくださいね。

