職権濫用大長編!? デュ・ヴァン・オ・リアン特集!

こんにちは、スタッフ村瀬です!

※下記のブログは、2024/3/15に流したメルマガです。
インスタでもお知らせした通り今回は、デュ・ヴァン・オ・リアンのヴァネッサさん特集!
先日受けたセミナーの話を中心に個人的に参加したイベントでの話も盛り込んだ、もりもり長編ですm(__)m
(けっこう長いので時間あるときにご一読いただけたら幸いです。)
実はデュ・ヴァン・オ・リアンは輸入元様が2か所あり、日仏商事様とWine Shop bulbul 様の2社。
残念ながら今回のアイテムコメントは数量が少ないので早い者勝ち!
Wine Shop bulbul様より頂くワインも近日中に入荷予定です。
アイテムは異なりますが是非この機会にお見逃しなくー!

~Du Vin aux Liens-デュ・ヴァン・オ・リアン~
醸造家:VANESSA LETORT-ヴァネッサ・ルトール

○○ヴァネッサさんのプロフィールをざっくりと○○
※以下、造り手さん敬称略。
彼女がワインの世界に飛び込んだのは2014年、36歳のとき。
ワインを職業にしようと決めたのは、人生の成り行きだったといえる。
彼女はノルマンディー出身、親族もリンゴ農家をしていた背景がある。
その後の進路は大学で社会学専攻(福祉)し、「地域プロジェクト・コーディネーター」
という立場で10年以上地域開発に携わっていた。
ヴァネッサは当時の仕事に疲れてしまい転職を決意、自分の身近で地域に貢献できる仕事は何かと考えた。
2014年、彼女はトゥールの Cav’par 3 のパトリックと、テイスティングのワークショップを始める。
ワークショップを通じて味わったワイン、楽しさという経験をきっかけにアンボワーズにある葡萄栽培学校、
特にマーケティングに重点を置いていた養成コースに通った。
大きな出会いは、学校の教師でもあったフィリップ・シガールとクリスチャン・ビネール。
その後も重要な出会いが続き、
デュオ・エノロジーのピエール・サンシェとグザヴィエ・クチュリエとともに、
『レ・ヴァン・ピルエット』を立ち上げた。
彼女はワインマーケティングを3年間担当し、アルザス地方のワイン業界へ新しい風を吹かせ発展に貢献。
(ここだけの話だが…当時を振り返ったヴァネッサ、本当は南仏希望だったが行けずアルザスへいったそう。)
そして、2019年に自分で全て責任をもつ仕事がしたくデュ・ヴァン・オ・リアン(絆のワイン)を立ち上げた。
※すみません、だいぶ端折っています…。もっと細かい詳細は店頭にて村瀬までお尋ねください🙇

○○デュ・ヴァン・オ・リアンについて○○
現在のワインは3つのカテゴリーに分かれ、ネゴス、ドメーヌ(ボジョレー地方とロレーヌ地方)、コラボをリリース中。
所有畑はアルザス20ha(品種はリースリング)、ロレーヌ4.5ha(品種はピノ・ノワール、ピノブラン、オーセロワ)。
ちなみにドメーヌは、パートナーのサンズ・オブ・ワインのファリド・ヤヒミと共につくっている。
現在、新しい仲間が一人加わり3人でドメーヌ造りに取り組む。
ヴァネッサは土地を得るのはとても大変なことだと、苦労して得たことも振り返った。
また彼女が大事にしていることは、葡萄の質を高めることや醸造過程ではできるだけワインに寄り添うこと。
今も追い求めている最中だが、自分のスタイルってなんだろうと考えるようにもなったそう。
そして今後のビジョンとともにロレーヌ地方への熱き想いを語り始めた。

○○ロレーヌ地方とアルザス地方について○○
アルザスとロレーヌは全く違う地方で国境近く、ここは特に過去の歴史が反映され異なるアイデンティティを持っている。

【アルザス地方】
品種のバラエティや地層の種類が豊か、造り手がテロワールは何かを話すことが多いと感じる。
またアルザスは元々ドイツ領とフランス領を行き来していた歴史があり(建物がドイツらしさが強いのはその影響)
よってアルザスはドイツ領が色濃い。
気候についてはヴォージュ山脈の影響を得て、暑さ寒さ寒暖差が激しい、山脈が多い、大陸性気候。
ヴァネッサは体感的にも暑くなるエリアが多く葡萄を作るのが難しい、アルコールが上がりやすい、平地が多い、雨も流れにくい、と感じているそう。
またアルザス地方は優良エリアは古くからの造り手や農家が持ってる土地な為、借りたり所有畑にすることは困難だそう。
品種はピノノワール、シルヴァネール、ピノブラン、ミュスカデ、シャスラなど。

【ロレーヌ地方】
フランス人もロレーヌ地方の事も知らない事が多い。
ヴァネッサはロレーヌをもっと知ってほしい!!と強く訴えていた。
(ちなみにアルザスからロレーヌまでは車で2時間半。)

ロレーヌの地形は山、大地が広がり自然が生い茂る、森もあり森林が豊か、丘に畑が多い。
気候についてはこちらもヴォージュ山脈の影響を得て、雨が降っても傾斜があり流れやすく、
日射量も理想的、湿度が高く、ミクロクリマも違うとのこと。
全体的にみても素晴らしいテロワールをもっている。
特徴は葡萄が完熟しやすいこと。
土壌は粘土質石灰質やその他3種ほど、けっこうシンプル。
品種はオーセロワ、シャルドネ、ピノノワール、ピノグリ、シルヴァネールなど。
※余談:クレマンのクオリティがかなり高い(シャンパーニュが辞めてくれというほどに 笑)
ずいぶん昔にシャンパーニュがロレーヌまで葡萄を買いにきていたらしい。

ロレーヌ地方はなぜ衰退したのか…
過去最高は3万4000ha、20ヴィニュロンがあったのに今は消えゆくエリア、歴史的背景が色濃く影響している。
理由は第一に戦争による縮小、その後1900年から1950年ごろに産業革命(葡萄はお金にならない工場のほうが良い)、
また追い打ちをかけるように鉄道は北にも流通を開始、強豪が重なり生産量を増やすには難しい状況に陥る。
留めはフィロキセラや病気が流行し、よって複合的な理由から最大で3万4000ha(1833年ごろ)あった畑は最小で50ha(2000年ごろ)まで減少へ、現在は251haまで回復している。

○○余談①ノルマンディー地方について○○
生まれ育った場所ノルマンディーは、新しい生産地も開拓されるかもしれない。
なぜなら南仏も温暖化の影響を受けて、涼しいエリアが注目されているから。
ノルマンディーは、昔ミュスカデのワインを作っている人もいた。
また文化から海沿いの地域でもあるので魚もよく食べているそう。
実は、フィロキセラ事件前に全てのノルマンディー地方で葡萄を育てていた。
国としてAOC原産地呼称制度があり、葡萄がなかなか取れないエリアという事情からリンゴの産地になった。
※AOC原産地呼称制度は葡萄の文化を守るため整備していてどこの産地が品質よいのかで決めること。

○○余談②どうして色んな造り手さんと一緒に仕事をするのか?○○
単純にワインだけを作るのではなく、テロワール、コミュニティの密着、何より自分自身の勉強になるから。

※試飲コメントは割愛させて頂きます。詳細は、下記のアイテム一覧よりご確認くださいませ。

デュ・ヴァン・オー・リアンのアイテム一覧はこちらからどうぞ

👉https://wine.swailife.com/products/list?category_id=705

※※この度のブログ情報は…※※

輸入元の日仏商事様の資料から引用、
また日仏商事様主催セミナーやWine Shop bulbul様主催のCall様イベントにて私が聞いた言葉を載せています。

※著作権保護やトラブルを避けるため、コピーなどはご遠慮くださいませ。

あとがき

すみません…今回は愛情が強すぎて長々と書いてしまいました。。。 ご一読いただき誠にありがとうございました!

私が彼女のワインに触れたのは前職でのレストラン。
第一印象は、ブレなく不安定な要素がない綺麗な造りで安心してお客様へプレゼンできるなぁ…
フードペアリングも使い易い、と、完全に売り手側目線かつ業務的な視線で売っていました。
ところが、、前職レストランにて入荷してから半年後に開けた液体の変化に美味しすぎてビックリ…。
本当に久しぶりに心揺さぶられる液体に出会ったと感激してすっかり虜になってしまいました。
純粋にファンなので…今回の来日を知ってから彼女を一目見れれば嬉しいなと思っていたところ、
有り難いことに輸入元様からセミナー参加に誘われ、彼女の考えを知ることができたのはとても貴重な体験でした。
特に『常に前進する全力な姿勢、ハングリー精神』には惚れ惚れ。。。
またお話の中でヴァネッサさんは、ロレーヌ地方に注目しているように思いました。(ワクワクが止まらんです)
これからのデュ・ヴァン・オ・リアンも楽しみにしています!!

また次回もスワイライフワインショップの最新メルマガを作成予定です🙇‍♀️
ぜひショップにて村瀬に感想を教えてもらえたら嬉しいです!
今日も素敵なお酒に出会えますよーに!

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