ラ・リュラル

≪詳細・歴史≫

ラ・リュラル(La Rural)は、スペイン・カタルーニャ州、タラゴナから内陸に車で約30分の場所に位置するサンテスクレウス(Santes Creus)という小さな村で誕生しました。この村は、カタルーニャ地方の名物であるネギ料理「カルソッツ」と、壮大な修道院で知られています。

ワイナリーを率いるのは、代々ブドウを農協に卸してきた農家の家系に生まれたシャビ(Xavi)氏アンドレオ(Andreou)氏の兄弟です。彼らにとって、ブドウ畑や祖父・父親が自家消費用に造っていたワインは、子供の頃から生活の一部でした。

両親と同じようにブドウ栽培を続ける中で、同世代の自然派生産者のワインに触発され、自分たち自身のワインを造ることを決意。当初は村のガレージからスタートし、現在は改装したカーヴで、彼らが求める醸造に適した環境が整いつつあります。

彼らは、ヨーロッパ最大級の自然派ワインサロンにも出展した影響もあり、現在ではヨーロッパや世界中から注目を浴びる存在となり、カタルーニャワインの未来を担う造り手の一組として期待されています。

≪栽培哲学とテロワールへの信頼≫

ラ・リュラルのワイン造りの根幹にあるのは、「家族が代々守ってきた畑への信頼」と、カタルーニャの伝統への敬意です。

  • ルーツの再現: 彼らは、古くからこの土地で行われていたであろうワイン造りを再現することを目指しています。
  • 技術的な裏付け: 伝統へのリスペクトに加えて、オリオル・アルティガス氏が主催する醸造学のクラスに参加するなどして、技術的なノウハウも貪欲に吸収しています。
  • バランス: 家族が生きる土地への愛情、カタルーニャの伝統への敬意、そして若さや現代的な感性・技術。その全てのバランスが取れたワイン造りを追求しています。

≪醸造とワインスタイル≫

彼らが選択したのは、ブドウに最低限しか手を加えないナチュラルな醸造です。

  • マセラシオン(醸し): 赤ワイン、白ワイン問わず、一定期間のマセラシオン(果皮浸漬)を経て醸造を行います。
  • スタイルの特徴: マセラシオンを経たワインは、奥行きと複雑味を感じさせながら、なんとも言えない伸びと透明感、そして強烈なエネルギーを秘めています。これは、彼らのワインが持つナチュラルでピュアな果実味と、強固な酸のバランスによるものです。

ラ・リュラルのワインは、カタルーニャの土壌が持つ生命力を感じさせ、現代のナチュラルワインファンを魅了する、非常にエネルギッシュなスタイルを確立しています。

インポーター:ラ・グリュー

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