
ドメーヌの概要と歴史
ドメーヌ・ラ・スフランディエール(Domaine La Soufrandière)は、ブルゴーニュ地方南部のマコネー地区、ヴァンゼル村に本拠を置く家族経営のドメーヌです。
このドメーヌを率いるのは、ジャン=フィリップ・ブレット(Jean-Philippe Bret)氏とジャン・ギヨーム・ブレット(Jean-Guillaume Bret)氏のブレット兄弟です。彼らは幼少期からマコネーで過ごし、祖父母と共に自然やワインに親しみ、2000年からドメーヌでの醸造・瓶詰めを開始しました。
彼らのドメーヌは、以下の二つの柱で構成されています。
- ドメーヌ・ラ・スフランディエール(Domaine La Soufrandière):
- ブレット兄弟が所有する畑(現行約11ヘクタール)から生まれるワイン。
- 主にプイィ・ヴァンゼル(Pouilly-Vinzelles)を中心に、サン・ヴェラン、プイィ・フュイッセなどのマコネーの著名なアペラシオンを生産。
- ブレット・ブラザーズ(Bret Brothers):
- 2001年8月にスタートした**マイクロ・ネゴシアン(高級ネゴシアン)**部門。
- マコネー(一部ボージョレも)に特化し、ドメーヌと同じ哲学と品質基準で厳選した有機栽培の古樹のブドウを買い付けてワインを造る。
栽培と醸造の哲学
ブレット兄弟のワイン造りの根幹にあるのは、自然への深い愛と、テロワールの個性を表現する情熱です。
- ビオディナミ(バイオダイナミック): 2000年にビオロジック(有機栽培)への転換を始め、ドメーヌの畑は2003年に有機認証(Ecocert)を取得、2006年にはビオディナミ認証(Demeter)を取得し、自然な農法を徹底しています。
- 畑: 樹齢40年~80年の古樹が中心で、多様な石灰岩質の断層が作り出す複雑なテロワールを活かしています。
- ネゴシアンの品質: ブレット・ブラザーズで買い付けるブドウも、厳格な独自基準を設け、有機認証を受けている古樹の小さな区画からのみ、ブドウを樹上で購入し、ドメーヌのチームが収穫を行います。
- 醸造: 天然酵母のみで発酵させ、新樽の比率を抑えた古樽で11~18ヶ月間の長期熟成を行います。
- スタイル: 生き生きとして、振動するような(vibrant)ワインを追求し、一部のキュヴェではSO2(亜硫酸)無添加の「Zen(ゼン)」キュヴェも生産しています。
主なワインのラインナップ(代表例)
両ブランド合わせて、マコネーの主要アペラシオンと多様な「クリマ(区画)」を表現しています。
- ラ・スフランディエール(Domaine La Soufrandière):
- プイィ・ヴァンゼル プルミエ・クリュ レ・ロンジェイ (Pouilly-Vinzelles 1er Cru Les Longeays)
- サン・ヴェラン ラ・ボンノード (Saint-Véran La Bonnode)
- ブレット・ブラザーズ(Bret Brothers):
- ヴィレ・クレッセ クリマ「ラ・ヴェルシェール」 (Viré-Clessé Climat « La Verchère »)
- マコン・ヴィラージュ レ・クレイ (Mâcon-Chardonnay Les Crays)
- ボージョレのクリュ(フリュリー、ジュリエナスなど)
インポーター: ラフィネ




