≪詳細・歴史≫
パルディ(Pardi)は、イタリア中部・ウンブリア州、絵のように美しい街モンテファルコの旧市街地を頂くなだらかな斜面に位置する、家族経営の老舗ワイナリーです。
モンテファルコという地名は、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世(フェデリコ2世)がこの地で鷹狩り(Falconry)を楽しんだことに由来し、「鷹の山」を意味します。パルディ家は、この歴史深い街で1919年にワイン造りを始めました。
しかし、第二次世界大戦後に一時ワイン事業を中断し、1949年からは「テッシトゥーラ・パルディ」(Tessitura Pardi)というテキスタイル事業に注力します。
ワイン造りの伝統が途絶えるかと思われた中、転機が訪れたのは2002年。創業者の曾孫にあたるジャンルカ・リオ(Gianluca Rio)氏とアルベルト・マリオ(Alberto Mario)氏の二人の兄弟が、家族の情熱と伝統を絶やさないという強い意志のもと、カンティーナ(醸造所)を再建し、カンティーナ・フラテッリ・パルディ(Cantina Fratelli Pardi / パルディ兄弟のワイナリー)として新たなスタートを切りました。
現在は、この若い二人の兄弟が先頭に立ち、代々受け継がれてきたブドウ畑の信頼を基盤に、モダンな感性と技術をもってワイナリーを力強く盛り立てています。
≪栽培哲学とワイン造り≫
パルディがブドウを育てる畑は、モンテファルコの南東向きの斜面、古代の城壁のすぐ下に位置し、この地のテロワールを最大限に表現することを目指しています。
彼らのワイン造りの核となるのは、モンテファルコ固有の黒ブドウ品種サグランティーノ(Sagrantino)です。この品種は、モンテファルコの代名詞であり、非常にタンニンが豊富で長期熟成に耐える、偉大な赤ワインを生み出します。
兄弟は、ブドウが持つ個性を尊重し、自然の恵みを最大限に生かすことを重視しています。その結果、彼らのワインは上品で完成度が高く、将来を期待させるポテンシャルと味わいを兼ね備えていると、国内外で高い評価を得ています。


インポーター:ラ・グリュー



