ドメーヌ・ドゥ・サバ

≪歴史とラングドックのテロワール≫

ドメーヌ・ドゥ・サバは、フランス南部のラングドック地方に位置し、2008年という比較的早い時期からナチュラルワインの生産に取り組んできた、この地域の古株生産者の一人です。

彼らは、自然派ワインの造り手である「ジュワイユ・ボルデル(Joyeux Bordel)」のアリックスとブノワからの紹介で知られることとなり、親密な関係を築いています。これは、ラングドックにおける自然派生産者コミュニティの強い「絆」を象徴しています。

彼らが所有する畑は11ヘクタールと比較的小規模で、土壌の生命力とブドウの健康を維持するため、有機的な栽培を実践しています。

≪哲学:テロワールを映す伝統品種≫

ドメーヌ・ドゥ・サバのワイン造りの核となるのは、ラングドックのテロワールに根ざした伝統的な地品種への敬意です。

栽培品種は、南仏の太陽を浴びて育つ以下の品種が中心となっています。

  • グルナッシュ・ブラン、グリ、ノワール: 多様なグルナッシュファミリーは、ワインに複雑なアロマと骨格、そして豊かな果実味をもたらします。
  • シラー: ラングドックのシラーは、スパイシーさと力強さ、エレガンスを兼ね備えます。
  • マカベウ: スペイン国境に近いこの地方で、白ワインにフレッシュさとミネラル感を与える重要な品種です。

≪醸造:2008年から続くナチュラルな手法≫

2008年からナチュラルワインを造り続けている彼らは、醸造においても介入を最小限に抑えています。

  • 野生酵母: テロワールの個性を最大限に引き出すため、天然酵母のみで発酵させます。
  • 無添加・無清澄: 畑で健全に育ったブドウを使うことで、醸造中の亜硫酸(SO2)や添加物の使用を極力避け、清澄や濾過も行わない、ピュアな手法を採用しています。

ドメーヌ・ドゥ・サバは、華やかな知名度よりも、畑とカーヴでの実直な作業を重んじ、ラングドックの強さと自然な飲み心地を両立させたワインを造り続けています。彼らのワインは、長い歴史の中で培われたテロワールと、情熱的な造り手の信念が詰まった一本として、ナチュラルワイン愛好家から高く評価されています。

インポーター:bulbul

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