テッレ・デスクラン

≪歴史:祖母から受け継ぐ有機栽培の伝統≫

テッレ・デスクランは、ファブリス氏の祖父が1970年代にこの地に畑を購入して以来、代々続く家族経営のドメーヌです。プロヴァンスの伝統的なワイン造りの流れを汲みながらも、彼らのドメーヌは早くから自然なアプローチを取り入れてきました。

転換期となったのは1990年代。ファブリス氏の母親が畑を有機栽培に転換しました。これにより、テッレ・デスクランのブドウは、長年にわたり化学的な介入を受けることなく、健全な土壌で育まれてきました。

ファブリス氏もこの畑を相続した後、長らく伝統的なAOPコート・ド・プロヴァンスのワインを造っていましたが、さらなるピュアな表現を求め、大きな決断を下します。

≪哲学と転換:SO2無添加と愛馬の力≫

ファブリス氏がワイン造りの哲学を大きく進化させたのは2017年です。

  • SO2無添加への転換: 2017年より、彼はワイン醸造において亜硫酸(SO2)の添加を完全にやめ、よりテロワールをダイレクトに反映したヴァン・ド・フランス(Vin de France)としてリリースするようになりました。これは、ワインの持つエネルギーと本来の風味を尊重する、ナチュラルワインへの明確な意思表示です。
  • 愛馬「ジャスマン」との共生: 彼の畑仕事における最大のパートナーは、愛馬のジャスマン(Jasmine)です。重機による耕作を避け、ジャスマンとともに地道に畑を耕すことで、土壌の微生物バランスを崩さず、健全な土壌を維持しています。この愛馬ジャスマンが、テッレ・デスクランのワインのエチケットのモチーフにもなっており、彼らのワインが「自然との絆」によって生まれたことを象徴しています。

≪ワインの特徴≫

テッレ・デスクランのワインは、長年の有機栽培による健全なブドウと、SO2無添加のシンプルな醸造によって、プロヴァンスの太陽を浴びた凝縮感がありながらも、フレッシュでクリアな飲み心地を実現しています。

ファブリス氏が造るワインは、家族の歴史、母から受け継いだ有機の精神、そして愛馬との絆という「感情の運び手」として、飲む人にプロヴァンスのテロワールのエネルギ

インポーター:bulbul

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