ダヴィッド・ラルジュ

〜ボジョレーの地で伝統と哲学を体現する、孤高の有機栽培家〜

フランス・ボジョレー地方、クリュ・デュ・ボジョレーとその南に位置するモンムラ=サン=ソルラン村の恵まれた斜面に、ドメーヌ・セリア&ダヴィッド・ラルジュはあります。1840年から先祖代々受け継がれてきたこのドメーヌを守るのは、若き生産者ダヴィッド・ラルジュ氏。彼は「地球の一員」としての責任を強く感じ、独自の哲学と情熱をもって、ボジョレーのテロワールを表現するワインを造り続けています。

哲学:畑こそが全て

ダヴィッド氏は、大学で醸造学を学んだ後、その知識を「アンラーニング(知識を一度壊すこと)」しながら、自分自身のスタイルを確立しました。地元では「大層シャイな拘り屋さん」として知られていますが、彼の言葉からはヴィニュロン(栽培農家)としての強い誇りと責任感が伺えます。

ドメーヌの畑総面積は約8ヘクタール。彼は妻セリア氏と共に、驚くほど丹念な畑作業を施し、一段階ずつ着実に有機栽培のレベルを上げてきました。全てのキュヴェはAB(Agriculture Biologique/有機農業)認定を受けています。土壌は、花崗岩、砂質、粘土、シルトなど多様性に富んでおり、ダヴィッド氏はこの土地のポテンシャルを最大限に引き出すため、現在では区画ごとに分けて醸造・瓶詰めすることに情熱を注いでいます。

醸造:個性を爆発させる天賦の才能

彼は栽培だけでなく醸造にも並々ならぬエネルギーを注いでおり、溢れる個性と天賦の才能によって、オリジナリティーのある魅力的なワインを次々を生み出しています。

特に彼のワインは、その独創的なキュヴェ名やラベルデザインでも知られています。ラベルのデザインはすべてダヴィッド氏自身によるもので、ラッパーや詩人としての一面を持つ彼のクリエイティブなセンスが反映されています。

伝統的な家業を受け継ぎながらも、既成概念にとらわれず、自身の価値観を貫き通すダヴィッド氏。彼のワインは、純粋なガメイの果実味と、繊細な酸、そしてテロワール由来のミネラル感が共存し、エネルギッシュでありながら飲みやすさを兼ね備えています。

インポーター: ラフィネ

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