シビリアーナ

≪歴史:マルサラの地で紡がれた100年以上の物語≫

カンティーナ・シビリアーナは、シチリア西部のマルサラサレントの豊かな田園地帯において、大胆で野心的なワインメーカーのグループ主導により、1914年にマルサラ地域の中心で誕生しました。この100年以上にわたる歴史の中で、彼らはシチリアのワイン造りの伝統を守り、進化させてきました。

特に重要な転機となったのは、1975年です。同社はこの年に協同組合へと変身し、多くのブドウ農家が共同で高品質なワインを生産する体制を築きました。これにより、個々のブドウ園の伝統とノウハウが協同組合の中に集約され、豊富なスキルと経験が保護・強化されることとなりました。

≪価値観と哲学:土地、倫理、品質≫

シビリアーナのワイン造りの根幹をなすのは、「土地のルーツとしての価値観」であり、彼らの日々の仕事に栄養と活力を与えています。

  • 倫理(Etica): 誠実さと他者、そして環境への敬意を基本原則とした関係性を築くこと。
  • 領土帰属(Appartenenza territoriale): 土地とブドウ園への深い愛と、自然のリズムを尊重すること。
  • 品質(Qualità): 伝統と革新の間のスキルを認識し、最高のワインを追求すること。

彼らは、環境への配慮、特にエネルギー効率や、同じビジョンを共有するすべての人材の強化にも力を入れ、プロ意識と熱意をもってブドウ栽培と醸造に取り組んでいます。

≪協調とチームスピリット:コラボレーションが生むワイン≫

シビリアーナが強調するのは、コラボレーションとチームスピリットです。

  • 絆(Legame): ワインは、土地と人、会社とチーム、アイデアと行動、ワインと音楽、セラーと人々という、彼らの現実を特徴づける様々な協力関係から生まれるとしています。
  • 多様な表現: 協同組合という形態により、マルサラ周辺の多様なテロワールで育まれたグリッロ、ネロ・ダーヴォラ、インツォリアといったシチリアの主要な地品種を集約し、伝統的なマルサラワインから、現代的で高品質なテーブルワインまで、幅広いスタイルと表現力を持つワインを造り出しています。

カンティーナ・シビリアーナは、歴史と伝統を大切にしながら、倫理的かつ協調的なアプローチで、シチリアのテロワールとワインの魅力を世界に発信し続けている、この地域を代表する存在です。

インポーター:ピコルーズ

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