ドメーヌ・ドゥ・メナ(Domaine du Mena)のご紹介:ルーションの自然派ワイン生産者
ドメーヌ・ドゥ・メナは、フランス南西部、スペイン国境にほど近いラングドック・ルーション地方のペイジオルという小さな村に拠点を置く、家族経営のドメーヌ(生産者)です。
このドメーヌは、セバスチャン・アジュレ(Sebastien Agelet)氏によって運営されています。彼のワイン造りは、極めて自然なアプローチを特徴としており、ナチュラルワイン(自然派ワイン)の愛好家から高い評価を受けています。
ワイン造りの哲学
ドメーヌ・ドゥ・メナのワイン造りの根底にあるのは、「土地の個性を最大限に表現する」という哲学です。
- 有機栽培・ビオディナミ:
畑では化学肥料や農薬を一切使用せず、有機栽培やビオディナミ農法(天体の運行に基づいた自然な栽培方法)を実践しています。ブドウ本来の生命力を尊重し、健康なブドウを育てることが最優先されています。
Instagram (@demenapaziols)では、その畑仕事の様子を見ることができます。 - 自然酵母による発酵:
醸造においても人工的な介入を極力避けます。発酵は、ブドウに付着している天然の酵母(自然酵母)のみで行われます。これにより、ワインはその土地固有の複雑な風味とテロワールを反映します。 - SO2(酸化防止剤)無添加:
多くのキュヴェ(銘柄)で、醸造中から瓶詰めに至るまで、酸化防止剤であるSO2(二酸化硫黄)を一切添加しません。これにより、ワインはよりピュアで、ブドウ本来の果実味がダイレクトに感じられる仕上がりとなります。
ワインの特徴
生産されるワインは、南仏らしい太陽の恵みを感じさせつつも、重たすぎず、驚くほどのエレガンスとミネラル感を備えています。
- ピュアでクリアな味わい:
極めてクリアで染み渡るような飲み心地が特徴です。自然派ワインにありがちな「揮発酸が高い」「風味がブレている」といったネガティブな要素は少なく、非常に洗練されています。 - 主な品種:
グルナッシュ、カリニャン、シラー、ミュスカといった南仏の伝統的なブドウ品種を主に栽培しており、それぞれの品種の良さを引き出したワインを生み出しています。
日本での評価
日本では、インポーターであるラ・グリューを通じて輸入されており、ナチュラルワイン専門のショップやレストランで非常に人気があります。彼らのワインはしばしば「染みる」「エモーショナル」と表現され、一度飲むと忘れられない印象を残します。
ドメーヌ・ドゥ・メナは、自然派ワインの世界において、確かな技術と情熱をもって高品質なワインを造り続ける、注目の生産者です。
インポーター:ラ・グリュー

