ラール・ワインズ

詳細・歴史

ラール・ワインズは、2008年に南アフリカの若き天才醸造家ドノヴァン・ラール氏が、西ケープ州におけるカルトワインのメッカであるスワートランドの地に自らの名を冠して設立したワイナリーです。彼は、限りなく古い畑のブドウのみを使用することにこだわり、栽培から醸造過程において極限まで手造りで行う、ユニークかつ極上のワインを少量のみ造り出しています。

彼のワイン造りのポリシーは不干渉主義であり、そのアプローチは、補酸を行わず、天然酵母のみを使用してワインを造ることからも強く表れています。

畑・栽培へのこだわり

ラール氏は、スワートランドやステレンボッシュのブドウ栽培家と密接に連携し、適切に熟してバランスの取れた果実を確保することを最も大切にしています。彼にとって畑の選択において最も大切な要素は、土壌と樹齢であり、彼のポリシーである不干渉主義のワインを造る上で、特に収量が少なく成長バランスが良いブドウを選ぶことを重視しています。このようなブドウは、補酸をせず、天然酵母のみを使用して醸造されます。

例えば、シラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソーをブレンドした「レッド」というキュヴェは、非常にドライなスワートランドの地で、敢えてフレッシュでデリケートな赤ワインを造ることをコンセプトに醸されており、ラール氏の真骨頂と言える一本です。

醸造の特徴

ラール・ワインズの醸造では、テロワールとブドウの活力を最大限に活かすため、人為的な介入を最小限に抑えています。

例えば、「レッド」のキュヴェでは、新樽を一切使用せずに、熟した茎(全房)を入れることで、ワインにストラクチャーとフレッシュ感の両方を抽出しています。また、サンソー100%のメトード・アンセストラル(伝統的な製法による微発泡ワイン)では、非常に収量の少ないスワートランドのブッシュ・ヴァインのサンソーを使用しています。ダーリングやスワートランドの鉄分を多く含む粘土質土壌の畑から収穫されたブドウは、全房比率100%で発酵・熟成され、海風を感じさせるフレッシュな酸味が特徴のワインが生み出されています。

ドノヴァン・ラール氏は、その卓越した才能と徹底した自然なアプローチにより、南アフリカワインの新たな可能性を切り開き続けている生産者です。

インポーター: ラフィネ

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