初心者が覚えておくべき「会話がはずむ」キーワード10選
ナチュラルワインバーって、なんだかおしゃれで、でもちょっと入りづらい…
「メニューないし、何話せばいいの?」「浮かないかな…」と不安になる方も多いはず。
でも大丈夫。
この10個のキーワードのうちいくつか覚えておけば、店主さんや常連さんとの会話がグッとラクに、楽しくなります!
①マセラシオン
「これ、マセラシオン長めですか?」
皮ごと果汁に漬け込む「果皮浸漬(ぶどうの皮・種・果汁を一緒に漬け込んで、色・香り・渋みを引き出す工程のこと。)」。オレンジワインや赤ワインの色・香り・渋みに関わる重要ワード。
②SO2(亜硫酸塩)
「SO2無添加って、味わいどう変わるんですかね?」
酸化防止剤。ナチュラルワインでは「無添加」や「極少添加」が注目されやすい。
③還元香(かんげんこう)
「ちょっと還元してるけど、開いたら良さそうですね〜」
開栓直後の卵っぽい、火薬っぽい香り。時間とともに消えることも。
④揮発酸(きはつさん)
「この酸、ちょっと揮発酸強めですね。でもクセになる。」
酢酸系の酸味。好き嫌いは分かれるけど、ナチュラルらしい個性のひとつ。
⑤ブショネ(コルク汚染)
「あ、これちょっとブショネかも…?」
コルク臭とも呼ばれるカビ臭。
本来の香りがマスキングされてしまい、品質劣化のサイン。
言えたら“分かってる人”扱いされます。
⑥オフフレーバー
「これ、ちょっとオフフレーバー出てるけど、許容範囲内ですよね」
オフフレーバーとは=ワインに本来あまり望ましくない“異臭・異味”が感じられる状態。
ナチュラルワインでは、あえてSO2(酸化防止剤)を使わなかったり、野生酵母で発酵させたりするため、
普通のワインよりもオフフレーバーが出やすい環境にあります。
ただし重要なのは、「オフ=悪い」とは限らないという点。
- 還元香(ゆで卵っぽい)
- 酢酸エチル(マニキュアのような香り)
- 酪酸(チーズ・足臭系)
- ブレタノマイセス(馬小屋・革っぽい香り)
など、クセとして“面白がれる”レベルも多いです。
全部ひとまず「オフフレーバー」でOK!
正直、還元香・揮発酸・ブショネなどひとつひとつの専門用語を覚えるのは大変ですよね。
だからまずはざっくりで大丈夫。
「これ、ちょっとオフフレーバーありますね」
「オフっぽいけど、それがまた面白い」
そんなふうに言えたら、通っぽくも見えるし、店主さんとの会話も広がります。
⑦買いぶどう(ネゴス)
「これは自社畑?それともネゴスですか?」
ネゴスは「ネゴシアン」の略で、他の農家からぶどうを買って醸造するスタイル。
自社畑=「ドメーヌ」と対になる言葉。⑦ブショネ(コルク汚染)
⑧ペットナット(Pét-Nat)
「最近ペットナット、人気ですよね」
「ペティヤン・ナチュレル」の略。瓶内一次発酵の微発泡ワイン。
フレッシュでジューシー、やや濁ってるのも特徴。
SNS映えする見た目と手軽さで人気急上昇中。
⑨ダイレクトプレス(直接圧搾)
「これ、ダイレクトプレスっぽいスッキリ感ですね」
ぶどうを破砕せずにそのまま圧搾する醸造法。
オレンジワインと区別するために使われることも。
⑩ノンフィルター
「これ、ノンフィルターならではの濁りですよね」
濾過や清澄をしていないワイン。
味わいがワイルドで、見た目が濁っていることもある。
おまけ:初心者向け会話フレーズ3選
- 「酸味が強いのはちょっと苦手かもです」 → 苦手を正直に伝えるのも◎
- 「どれも気になるんですけど、最初の一杯おすすめありますか?」 → 店主が話しやすくなる神ワード!
- 「これはどんな食事と合わせるのが合いますか?」 → ワインバーで会話が広がる定番ネタ!
おわりに:ワインは会話を楽しむツール
ナチュラルワインのバーは、敷居が高く見えるけど、
本当は「好き」を語り合う場所。
この10個のキーワードを持っていけば、
知識より“会話のきっかけ”がぐっと増えて、きっと楽しめるはずです。
ナチュラルワインは個性の宝庫。
オフフレーバーがあっても、それが“クセになる”こともあれば、
時間とともにまろやかになることもあります。
「香りがちょっと独特だけど、嫌いじゃない」
「最初はびっくりしたけど、飲んでるうちにクセになった」
そんな感想こそが、ナチュラルワインを楽しむ第一歩。
まずは、笑顔で「ちょっとクセあるのって、どれですか?」って聞いてみてください

