56‘27“W / ロゼ “遊歩道” 2021

自然派ワイン

醸造方法

ダイレクトプレス
樹脂タンクで発酵
ノンフィルター、SO2無添加

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ブルターニュ出身のマチュー・ロトリエ氏(41才)は若い頃はハンディキャップ者の介護補助、短編映画の作成など様々な職を経たのち、ある時ワイン造りの研修を受け、ワイン造りはアートに似ている、これぞ自分の求めていた仕事だと思い、2005年にワイン学校、2008からマルク・ペノーのところで4年間研鑽を積んだ。
2012年にロワールのこのモントルレ村に移り住み、ワイン造りを志す。
ゼロからの出発、住む家もカーヴもトラクターもすべて探さなければならなかった。
このモントルレ村は昔はシュナンの大きな産地であったが現在は5haを残すのみ。
マチューは古い樹の畑を借りることができ、古い時代の復活に想いを馳せ、この地でワインを造り始めた。
海辺育ちの彼は水辺に大きな魅力(エネルギー)を感じ、昔はロワール川の交易で栄えていたこのモントルレ村を選んだ。
このエリアはロワール河の最西のシュナンとなり、満潮時にはSt-Florent le vielまで入り込む為、西からの海風の影響を受ける西端となる。
彼岸の最満潮時や冬の嵐の際には、風がもたらす大西洋の塩分やヨード、波しぶきがぶどうの熟成に複雑さをもたらしてくれる。
蔵名の由来は、彼の借りた古いシュナンの畑名がレ・シャン・ジュモー(Les Champs Jumeaux)で、それを彼の好きな音楽Chantに変えてゆくという想いを込めて。
オーガニックを目指したのは、オリビエ・クザンのところで飲んだワインが酔いが穏やかで、心地よかったので、それに惹かれたところから。
それとスタート時点でお金がなく、コストもかけずにできたから。
2018年から認証がおりる。
伝統的な銅、硫黄に加えて、ドメーヌの周りで取れるイラクサ、ヒレハリソウ、トクサ、シダ、柳の煎じ薬を使用する。
ビオデナミには縛られたくない、自分の感覚でやっている。
醸造は手摘み、基本天然酵母、補糖なし、無濾過、亜硫酸はどうしても必要な時使用。
プレスには時間をかけ8時間から12時間、時には36時間かける。
ワイン造りは悩んでばかりでストレスばかりだけど、好きなところはプレスの時、しずくを味わう事。
自分の求める味のワインがいつもできるとは限らないけど、ワインに寄り添う事が出来れば最高。
ミネラルや酸は好き、キレがあってアタックがあって、すとんと切れずに少し広がって落ちるのが好き。
ラベルの写真は高校の同級生が撮ってくれたもの。

2023年再訪問。
念願のカンティーナとそれに属する畑を10ha購入。
現在はネゴス(ビオとビオデナミの2件の生産者から、栽培から一緒に参加している。)を中心にやっているが、自社畑も植樹を始めるそう。
モントルレの18世紀の地図に載っているワイン畑を復活させたい、と意気込む。
新しいカンティーナには新しいより大きいファイバータンクが数基増え、プレス機も購入、収穫の人数も10人から20人になった。
タンクから試飲した2022年のムロンドブルゴーニュは、繊細だが芯のつまった果実味(25hl/ha)で安定感が出てきた。
マルクペノー仕込みのプレスは、ムロンの繊細さを損なわないように、夜中に20分ごとにスイッチを入れ、ゆっくり丁寧に搾る。
収穫時期は3時間しか寝れないよとマチュ。
2022年は暖かい年だったので、それを生かした、ストレートでフレッシュで、熟成を生かした造りを心掛けたそう。
ワイナリーとしての安定感も出てきたレ・シャン・ジュモー。リリースが待ち遠しい。

(インポーター様資料より)

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