Grabuge / グラビュージュ 2019

自然派ワイン

醸造方法

自生酵母
9月4日~13日収穫/除梗後、グルナッシュは2日間醸し、醸し後のタンクにシラーを入れ13日間発酵
ステンレスタンク50%・220Lの古樽50%で8ヶ月熟成
無濾過・無清澄
SO2無添加 トータル:10mg/L未満

ワイン情報

リュベロン地方、19年は水不足で猛暑の年で、やや度数の高い濃厚なワインに仕上がりました。
醸したグルナッシュのタンクにシラーを加えステンレスタンクと古樽で熟成しました。
グラビュージュとは騒ぐことやバラバラな動きを意味します。
紫を帯びたルージュ色、黒胡椒やカシスの香り、チャーミングなベリー系の果実味に柔らかいタンニンが瑞々しく拡がるエキス感が心地良い逸品です。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ワイン生産を始める前は免疫学の研究者で、ワインの勉強は特にしておりませんでした。
ナチュラルワインに興味を持ち、5年間もの有給休暇を使ってルーションのDomaine du bout du monde(ドメーヌ・デュ・ブ・デュ・モンド)やジュラのdomaine Ganevat(ドメーヌ・ガヌヴァ)で仕事をして栽培と醸造を学びます。
2015年にはルーションのDomaine du Possible(ドメーヌ・デュ・ポッシブル)で初めてle Gringalet(ル・グランガレ)という自分のキュヴェをつくりました。
ドメーヌ・デュ・ポッシブルで初めて醸造の経験をした後、2016年リュベロン地方のルールマラン村近くに落ち着き、自分のワイン生産を始めました。
リュベロン地方は、一般的にプロヴァンス地方の中にあるリュベロン地方自然公園あたりを指し、アヴィニョンの東一帯、エクサン・プロヴァンスの北一帯に位置します。
山々に囲まれた自然豊かな村が点在し、プロヴァンス地方特有の温暖な気候に加え、段状の丘に集落が建つ「鷲の巣村」を特徴としています。
フランスの美しい村にも常に上位に選ばれている美しい風景が見られます。
この地で2016年から醸造を始めます。醸造スペースはたったの25平方メートル、生産量は2、3のキュベで合計10hl、近所からの買いブドウだけで作りました。
ここが彼の独立の原点です。
現在彼が手入れをする畑の面積は約4haになりましたが、古木も多いので生産量は非常に少ないです。
ですので、30%ほどはオーガニックの買いブドウで賄ってワイン生産をしています。
2019年には北東へ10kmほどいったキュキュロン村のシャルドネも仲間入り。
畑はすべて手作業、ビオロジックで畑の管理をしています。
試行錯誤をしながらの毎日が続いており、例えばブドウに競争力をつけるため畑の列にマメ科の植物を植えてみましたが、それが大きくなりすぎて作業が超大変になり大後悔、、、、「来年は別の方法を考えよう、、、」といった具合です。
収穫はもちろん手作業、発酵ももちろん天然酵母です。
基本的に赤は除梗をしませんが、年によって、ブドウの状態によって見極めています。
白は全房のままプレス、キュベによってはマセラシオンを行っています。
一部キュベに少量のSO2を瓶詰め前に添加することはありますが、基本的に何も加えないというのがアレックスワインのポリシーであります。
アレックスのワインと出会ったのは2019年秋。
3年目のヴィンテージにしてはセンスあるワインを造るなというのが第一印象です。新しすぎる生産者はワインの性質の中に、偶然や不安定の要素が多く、この”今”だけでは測りにくい面があります。
彼も例外ではないのですが、南のテロワールを感じさせつつも軽快な飲み口とたっぷりの赤系と黒系果実両方からくるエキス、しなやかなで脱力系の酸味とミネラル、流行のスタイルでいてクラシカルな要
素やプロヴァンスらしさも併せ持つ、ワインの中に見え隠れする個性豊かなセンスとスタイルが気に入りました。
一番に買っているところは、彼の真面目かつ自由な性質からくる将来性。
バスティアン・ブータローと共にこの先は南ローヌやラングドック、ルーションではなく、プロヴァンスの地でナチュラル・ワインを背負っていける新たなスターになるかもしれない、と大げさな期待もささやかにしております。
数人でワイワイガヤガヤと美味しい食事と楽しい会話、ノリノリの音楽で食卓を囲みながら、グルグルと喉を通す。
ぜひ心を開放して脱力エンジョイしてください。
まだまだこれから発展していくこと間違いなしの生産者です。

(インポーター様資料より)

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