7 Fuentes / シエテ・フエンテス 2018

自然派ワイン

醸造方法

複数の区画(樹齢180年樹を含む)のブレンド。
伝統的なトレンサード(編み込み)コルドン仕立て。
コンクリートとステンレスのタンクを併用して醗酵。
60%のワインはコンクリートタンク、残りは500L樽で8カ月の熟成。
糖分:糖分0.3g (グラス1杯糖分0.04g)
トータルSO2量:30mg

ワイン情報

唯一無二、コルドン仕立て×超火山
夏はギンギンに冷やしても大変美味しくお飲み頂けます。
ワイン名「7 Fuentes」の意味は「7つの泉」。
産地であるオロタバ渓谷の7つの場所に由来します。
ティンティージャは別名バスタルド。

元は火山であるスペイン最高峰の標高3718m
テイデ山まで南西に13km北側の海には僅か5km斜面の中にスエルテス・デル・マルケスがある。
全ての葡萄が自根、フィロキセラはこの地には無縁だ。
自然酵母、自然発酵、低糖、低SO2、ノンフィルター。

火山性の焼けたニュアンスが楽しい。
ベリーフルーツとスモーキーなアロマが絡み合う、ジューシーな自然派ワイン。
滑るように咽を通り、タンニンは実に軽快でうま味が強い。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

テネリフェ島はカナリア諸島の島で最も人口の多いカナリア諸島自治州を備えるカナリア中心都市。
人口は90万人。面積は東京都の面積より一回り小さい2034km2。
スペイン国家として最高峰の元火山テイデ山3718mが島の、ど真ん中に聳える。
15世紀まで、ヨーロッパ最古の石器文化を営むグアンチェ族(アフリカの部族)が原住民として暮らしていた。
カナリア諸島といえば鳥のカナリアからの語源と思いがちだが、語源はグラン・カナリア島の「Insula Canaria」(「犬の島」の意)に由来する。
鳥でなくて犬だったのですね。「Insulae Canariae」として諸島全体を指す複数形の呼び名になった。

自由貿易港として栄え、貿易、防疫共に強い主権を誇示していた。
有名な話として1832年1月6日、進化論で有名なダーウィンが乗ったビーグル号がやってきた。
しかし、コレラを恐れた当局が上陸を禁じたとパトリック・トール著『ダーウィン』にも綴られている。
カナリア諸島は常夏と言うより常春! 真夏でも25℃前後と夏の日本と比べても過ごしやすく、乾燥地帯で強風が吹く土地。

2006年創業のスエルテス・デル・マルケスは、テネリフェ島の中心部から北側ラ・オロタヴァに位置する。
南西に僅か13km先にスペイン最高峰テイデ山(標高3718m)が鎮座し、
北に5km行けば大海原の海、3718mと海抜ゼロの間の標高300m~750mの間の15区画に自社畑11ヘクタールを所有する。
専売契約農家の標高800mまでの畑を含めると15ヘクタールとなる。
樹齢はなんと180年樹まで現役の10~180年樹。
全ての畑は斜面で、最高斜度38.7度と凄まじい斜面にDO.Valle de la Orotava内に自社畑を持つ。
スキーをしたことのある人なら、如何にバカげた斜度なのか、すぐに理解できるだろう。
スキーのジャンプ台の最大斜度は35度と決められている。
上から見たら、間違いなく足がすくんでしまう。

葡萄造りには、学問上テロワールより水捌けが大事とされる説がはびこる昨今。※亡ドゥニー・デュブルデュー教授
その水捌けの良さでは天下一品と言えるだろう。
テネリフェ島は元火山のテイデ山が創生した島と言える。
土壌はもちろんゴリゴリの火山性土壌。
地殻を形成する為に必要なケイ酸(二酸化ケイ素)別名シリカをふんだん過ぎる圧倒的な量を持つマグマは、まさしく大地の源である、絶大なる自然の猛威のパワーと言える。
また、隆起により海底に蓄積した養分、微生物、海洋生物や貝類からのミネラル、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、その他等々が塊のまま、地表、地中に押し上げられ存在する火山の恵みは、何にも替え難い特産である。
このテロワールには間違いなく、海と大地と天と風の自然の恩恵を、漏らすことなく今からも浴び続けていく。

ワインメーカーのジョナタンに初めて会ったのは、今から7年前のドイツの展示会で知り合いの名将エウロヒオ・サラテに会い、
「隣がカナリアブースだから、今から絶対に売れていくから行って来なよ」と紹介されたのが最初だった。
彼は慣れていないのか結構モジモジしていた。
真面目を絵に描いたような男、その当時は今の髪型よりかなりの長髪で、やっと人気が出てきた頃で完全に成長段階だった。
トレンサードには米の焼菓子、せんべいや粟おこしのような衝撃的なアロマに産まれて初めて出逢った。
最高に香ばしい! 香ばしいとしか言い表せない自分がいた。
彼には怖くて言えないでいるが、トレンサードとシェテ・フェンテスしか美味しいと思えなかった。
その他のワインは、タニックで重いワインばかりで、納得はいかなかった。
その当時、実際輸入を開始したのも、その2ワインだけだった。

​しかし、その後彼の名声は世界へ大きく響き渡る事になる。
彼の成長、進化は実に凄まじいものだった。
毎年毎年、ワインが神がかっていく様を日本の代理店インポーターとして感じ続けた。
ジョナタンのワインが割り当てでしか買えなくなり世界で引っ張りだこの大人気になるのに、何年もの時は必要なかった。
今は1440本欲しい、んーー360本ならオッケー。
このワイン現在庫ある? いや売り切れていて、次のリリースは半年後になる。
といった具合だが、世界の中での振り分けにおいて、日本への率はかなり高い。

バルセロナのナチュラルワイン系ワインバーやレストランにスエルテス・デル・マルケスのワインの無い店はない。
ヴァンナチュールのライジングスターと世界で称され、各ワイン評論家も高得点を連発している今日、
僕が目指しているのはそんな事じゃないと、世界からの注目の的がかえって迷惑そうに語る。
毎年新ヴィンテージが入荷するのが、楽しみでならない。
毎年進化を続けて来た。今年も進化を実感させてくれるのだろう、去年以上の進化とは一体なんだろうか?
そういう期待を感じさせてくれるのは、私の中ではファン・パブロかこのジョナタンしかいない。
本当にジョナタンの造るワインは楽しい!!

(インポーター様資料より)

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